朝青活動を日常化させたい 今は受け皿づくりの段階(朝青茨城・金才皓さん)
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活動家になって人生の100%を同胞のために
金朝大三年生の頃のウリナラでの講習はどのくらいの期間?
金委員長二か月間でした。この時は活動家になりたい気持ちもあるけれど、覚悟が固まっていませんでした。でもなれと言われたら、なるつもりでした。一方で、反対する両親の顔も浮かんだりしていましたが。調子に乗っていると思われると思いますが弁護士になれないこともないという感触があったので、経済的にも安定した弁護士の道を行くのか、活動家の道を行くのか、揺れ動いていました。でも本音でどっちをやりたいのかと聞かれたら、活動家でした。経済的なことや両親との関係を考えると覚悟は必要だけど、自分が今まで生きて来た中でやりたいことは活動家だなという思いを講習会で再確認しました。朝青活動家になるというよりは、組織で求められることをしようと覚悟した講習会でした。朝青活動家になりたいけれど、組織が弁護士を求めるなら、そうしようと。
金弁護士よりも朝青活動家が求められていると思っていた?
金委員長それは本当のところではよくわからないのですが、大学時代の勝手な自分なりの発想ですが、弁護士になったときのことを考えると、百件の依頼の中に同胞が関連したものがどれくらいあるのだろうと、あって一件か二件、自分の仕事の中の一~二%しか同胞とかかわることがないのではないか。本当はそんな単純なことではないのですが。でも自分の生活の百%をかけてできることはどっちかなと考えるようになりました。ちょうどその頃、ウリハッキョの高校無償化裁判が始まり、同胞たちの権利を守るために裁判をするとなったときに、どうやって裁判闘争を始めるのか、弁護士、同胞たちを奮い立たせるのは誰なのか、と考えました。そして自分がやりたいのは、弁護士や同胞を一つにまとめる活動家になることだという結論にたどり着きました。
金そういう思いで研究院を経て朝青活動家になって、金日成金正日主義青年同盟の第九回大会に参加して。
金委員長朝青活動家七〇人部隊で行ったのですが、その間、全国の活動家といろんな話ができたし、ウリナラの青年担当の先生が在日同胞に大きな関心を寄せてくれていることを実感しました。茨城の同胞社会についてもぼくよりも詳しいのではないかと思うくらい良く知っていました。金日成金正日主義青年同盟の第九回大会に参加できるのは全国から選ばれた人たちで、参加したくてもできない人が大勢います。そんな中で朝青活動家たちの今後の活躍に期待してぼくたちを呼んでくれたウリナラの信頼にどう答えればいいのだろうと、生涯同胞のためにという気持ちを、再確認しました。
金全国から集まった活動家たちとどんな話をしたのですか?
金委員長活動の難しさについてもいろいろ話せたし、活動家としてどう生きていくべきかというような話もたくさんしました。活動の方法論に関する話もありましたが、態度や姿勢、人生について話すことが多かったです。
金ウリハッキョに関する比重は大きいのでしょうか?
金委員長ウリハッキョがあってこその同胞社会、ウリハッキョが同胞社会の中心だとみな考えています。ぼくも茨城で活動しながら、ウリハッキョが同胞社会の中心だという思いがますます強くなっています。北関東東北ブロック会議で毎月会う宮城県本部の朝青委員長は同級生で、東北ハッキョの現時点での最後の高級部卒業生です。彼が一年生の時に、翌年から高級部生は受け入れないことになって、高三の時に高級部は彼らだけでした。彼は自分が卒業する前と卒業した後で、同胞社会が大きく変わったと言います。彼は東北ハッキョの高級部を復活させるために活動家になると高級部の頃から話していたのですが、実際に今、そのために朝青活動に邁進しています。そういう身近な現状を見て、ウリハッキョは同胞社会の拠点なんだと痛感したし、絶対にウリハッキョを守っていかねばならないと思っています。
金そういう話が沢山出たのですか?
金委員長はい、廃校や休校になった地域の活動家の話をたくさん聞きました。だからウリハッキョを盛り立てていくためにどうすればいいのかと、全国の活動家たちがいろいろ考えています。奈良の幼稚班再開の話も出ました。全国の活動家がウリハッキョ支援や日本の学校に通う同胞生徒との活動に、本当に力を入れているなと思いました。もちろん朝青活動家なので、朝青活動が中心ですが、ウリハッキョのことも同じくらい大切な話題でした。
金金日成金正日主義青年同盟の第九回大会はどうでしたか?
金委員長何しろすごい熱気でした、二万人が参加しているので。二万人の選抜隊の中から選ばれた人たちが討論して、会場が熱気に包まれていました。金正恩委員長が参加して行われたのですが、すべてが夢のようであまりよく覚えていないんですよね。夢中で拍手をして熱かったことしか。胸が熱くなって、討論も熱くて、ただノートを一生懸命とっていました。
金一瞬の夢のようで、消えることはないんでしょうか?
金委員長自宅の自分の部屋にその写真だけを飾っています。嫌でも毎日見るのですが、余韻というか、まだその時の熱さがそのまま残っています。
金委員長にとって祖国とは何なのでしょうか?
金委員長一言でいうのは難しいですが、祖国が自分の柱になっていると思います。活動をしながら、人間としての筋を通さなくてはいけないと思っていて、後輩にもそういっているのですが、ウリナラほど筋の通った存在はなかなかないと思います。今こうして同胞社会があるのは、金日成主席、金正日総書記、そして今の金正恩委員長がいるからだと思っています。
「わが民族同士」の精神で草の根活動
金ハッキョにはよく来るのですか?
金委員長よく来ます。朝青と教員や、生徒たちとの関係もいいので。ハッキョにいて、「なぜハッキョにいるの?」と言われることはありません。特別用事がなくてもぷらっと来てサッカー部と一緒にボールを蹴ったり、空手部の引退試合に参加したり、初級部の教室に入って一緒に遊んだり…。
金生徒との世代の差は感じませんか?
金委員長生徒たちがすごくフレンドリーです。ぼくが中級部の時は、高級部の先輩は恐怖の対象だったのですが、今の生徒たちが先輩に悪戯したり、親し気に声をかけたりする姿を見て、とても良いと思います。
金朝高生たちは企画力も素晴らしいですね。
金委員長昨日の演劇観ましたか? 朝高生は本当にすごいです、どんな時も。
金茨城には南から多くの人が来ますよね。南についてはどう思っていますか?
金委員長大勢来てくれることは、いいことだと思います。わが民族同士の精神は、同胞社会にとっても大切ですから。植民地時代に渡って来て代々日本に住んでいる同胞よりも、近年日本に来た同胞の数が多い現状で、彼らとも祖国統一のために協力していきたいと思っています。茨城大学や筑波大学に韓国からの留学生がいて、朝青の集まりに毎回出てくる人たちもいます。彼らも私たちと一緒にいると楽しいようです。ビザの更新なんかで、日本語がたどたどしいせいで不利益を受けていたりすると一緒に行って、抗議して手続きを急いでもらったりしたこともあります。彼らもいろいろ差別を受けているようです。茨城には留学同がないので、わが民族同士の精神に則った、留学生やいわゆるニューカマーを対象にした新しいコミュニティーを作ろうかと考えています。
金モンダンヨンピルとの関係は?
金委員長いいと思います。モンダンヨンピルで入学式や卒業式のたびに大きな横断幕を作って持ってきて、ビデオメッセージを送ってきてくれます。三年前には公演もして、子どもたちと交流して、同胞たちと食事会をして。何かあると訪ねてきてくれます。ウリハッキョに訪ねてきてくれる方々には誠意を感じますし、本当にありがたいと思っています。祖国統一にはこういう草の根の活動が大切だと思います。親しい留学生との間では「祖国統一」「マンセ(万歳)」が合言葉になっています。(笑)
金人生の目標は?
金委員長結婚して、子どもが生まれて、孫がウリハッキョに通うことですね。不確定要素ばかりなのですが。次世代にもっと豊かな同胞社会を引き継ぎたいです。祖国が統一して、北にいる親戚にも南にいる親戚にも会って、自分の孫の入学式に参加して、孫の運動会で酒を飲みたいですね。もちろん茨城ハッキョの。そのためにも同胞社会とウリハッキョの未来を担保する活動家になれるよう茨城でがんばりたいです。
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