朝青活動を日常化させたい 今は受け皿づくりの段階（朝青茨城・金才皓さん）

まずはハードづくり、その後
ソフトを詰めていけばいい

金今期(昨年七月～二〇二二年七月)の目標は？

金委員長かつて当たり前だったことを、もう一度当たり前にする、朝青の常識を作ることです。ハッキョのために何かすることが｢すごい事｣のように思われて、いつも感謝されるのですが、それを朝青の中では当たり前のことにする。同胞たちに会いに行って、会議や行事に参加することを生活の中に織り込んで、習慣化する。そうして意識を少しずつ変えていくことが組織建設につながると思っています。つくばにはこれまで支部があって支部委員長はいたのですが、常任委員会がありませんでした。今期からは常任委員会を作って毎月集まって会議を開くようにしています。不安や困難がある時に、組織があると相談できるけれど、なければ何もできない、だから組織建設が大切なのだと思っています。最初は内実が伴わなくてもとりあえずはハードを作って、そのあとにソフトをどんどん詰めていこうと考えています。つくばで常任委員会を作って毎月常任委員会を開いていく過程で内実も充実してきて、今は日本の学校に通う同胞生徒たちを対象に、青年学校も始めました。朝青員たちがいつも活気にあふれて活動できるように、組織を作って、地道に同胞青年たちと会うようにして行けば、おのずと同胞青年たちの意向を聞いて反映していく体制を構築できると思っています。まずはそういうシステム作りをしっかりして、青年同胞たちの中で当たり前の空間として稼働させたいというのが、今期の目標です。

金つくば支部の常任委員会はいつできたのですか？

金委員長昨年九月です。毎月集まって会議をして、それ以外に食事会や青年学校なども毎月実施しています。ハッキョがある中央支部が強いので、中央支部と合同でスポーツイベントや食事会なども毎月開いていて、その過程でつくばに引っ越してきたり、引っ越して行ったりする同胞の歓送迎会なんかも当たり前になって、常任委員会で次に何をするかという意見もいろいろ出るようになりました。

金中央支部は？

金委員長中央支部でも盟員たちの意向に沿った活動をやろうと、前期は栄養士の免許を持っている盟員を中心にして料理教室と朝大体育学部を卒業した盟員を中心にボディーメイククラブを運営してきました。料理教室をしていた先輩が引っ越してしまったので停止状態ですが、ボディーメイククラブは今も毎月やっていて、今月二〇回目になります。体感トレーニングやバレーボール、ダーツ、卓球、ボーリングなどいろんなことをしています。まあネタが切れてきたら岩盤浴に行ったり。中央支部の常任委員会を中心に二年半ほど前から、月に一回街頭宣伝もしています。ウリハッキョへの高校無償化制度適用と、助成金の支給を求めて宣伝活動をして署名を集めます。

金中央支部では青年学校はやらないのですか？

金委員長中央支部で日本の学校に通っている生徒は、ウリハッキョからの転出生が多いので、ウリハッキョに来るチャンスをできるだけたくさん作るようにしています。昨日からセッピョル学園に参加している生徒もいますし、茨城同胞大運動会の時は、ウリハッキョ生徒たちが転出生たちを含む日本学校に通う同胞生徒に一緒に楽しもうと手紙を書いてくれたので、その手紙を朝青が手渡しで伝えました。結果四人が運動会に参加しました。

基盤となる朝青活動
さらに活性化するために

金そうして生活の中に活動を織り込んでいくためには、朝青が同胞たちにとって必要な組織であり続けることが重要だと思います。朝青は青年同胞にとってなぜ必要なのでしょうか？

金委員長組織があるから同胞たちが朝鮮人として生きられると思うし、同胞社会の幸せがあると思います。父母・祖父母の世代が大切にしてきた朝鮮人の尊厳を受け継いで、同胞たちがありのままに生きていくために、子どもたちの世代に朝鮮人として堂々と生きられる社会を、責任をもって引き継ぐために、組織はなくてはならないと思います。

金現実に、ハッキョが無くなった地域では同胞社会も無くなって、それでも同胞たちは日常生活を送っています。それでもいいんじゃないかという同胞が増えているから、ハッキョの生徒が減少していると思うのですが。

金委員長ハッキョが無くても生きてはいけるかもしれません。でも朝鮮人として堂々と生きていくにはやはりウリハッキョが必要で、ウリハッキョで学んで、同胞社会とつながりを持って生きた方が、人として幸せなのだと思います。

金朝青員たちの間でそういう話はしますか？

金委員長そういう話はしょっちゅうします。朝青員たちが将来ウリハッキョの保護者になるので、身近な問題です。例えば結婚した先輩に子どもが生まれて、同じ年の子どもがいないけれど、学校はどうする？という話になったり。ハッキョを中心にした茨城同胞の現状や、朝鮮半島の情勢、今後の同胞社会の展望などに関する質問はよく出ます。今は興味のない同胞にも意識的に話すようにしています。

金常任委員会ではどんな議論をするのですか？

金委員長朝鮮半島の情勢や同胞社会について学習して、朝青のイベントの運営や、総連や学校の行事で何をするのかを話し合います。

金今の情勢についてはどのように見ているのですか？

金委員長二月にハノイであった朝米会談はこれといった結果が出ないまま、終わりましたが、ウリナラが主張を変えたり、何か落ち度があったわけではないし、情勢はこれからも平和統一の方向に向かって良い方向に進んでいくとみています。同胞社会をめぐる情勢は相変わらず厳しいし、テレビやインターネットを通じて入ってくるウリナラに関する情報はみな意図的に歪曲されていて、学習の場を通じてしか知りたい情報を得られません。厳しい時だからこそ、同胞たちに直接会って、知りたい情報を共有することが大切です。だから頑張ろうと。

金ウリハッキョのセールスポイントは何だと思いますか？

金委員長日本の学校は日本人を育てる学校だし、朝鮮学校は朝鮮人を育てる学校です。子どものいる先輩には｢先輩は、子どもを何人として育てたいのですか？｣と尋ねます。自分が通った母校なので皆良さは良く知っていると思います。

金委員長の年代の卒業生は、ウリハッキョに対してどんな印象を持っているのでしょうか？

金委員長ぼくと近い年代は、いい印象を持っていると思います。ただずっと上の年代の中にはあまりいい印象を持っていない世代もいます。今の生徒たちはウリマルで日常生活を送って、ウリナラの出来事を毎月壁新聞に整理したりして情勢についても常に関心を持っています。高校無償化や助成金の支給が打ち切られている問題についてもよく勉強して、自分たちで考えて活動しています。

金初級部から高級部の過程で日本の学校に転校していく転出生は多いのですか？

金委員長今はほとんどいませんが、わずかですがそういう生徒たちもいます。入学募集対象の多くが、ウリハッキョに入ってきています。青商会がしっかりしているし学校と組織、同胞が一緒になって対策を練って行動しているので。でも絶対数が少ないのです。
青商会がしっかりしているのは、朝青活動が活発だったからです。青商会活動の中心になっている人たちのほとんどは、朝青活動を一生懸命した人たちです。朝青活動が基盤になるので、本当に重要です。茨城の高級部は北関東や東北が校区になっているので、茨城、群馬、新潟、栃木、福島、東北の生徒たちが入学対象になります。その地域の朝青との連携も強化していかなくてはと思っています。今は毎月一度、校区の朝青本部の活動家が集まって北関東東北ブロック会議を開いて互いの活動を報告するようにしています。今期からは二月と八月に合同行事をするようにして、二月には栃木の鬼怒川に集まりました。八月には｢大人のセッピョル学園｣ということで、茨城でキャンプをする予定です。そうして校区の朝青活動を活性化させて未来の入学募集につなげていく予定です。

金ｆｂを見ると、新時代を開拓(祖国統一運動、朝日国交正常化促進)、民族教育の発展に貢献、同胞第一主義を具現するための三つの活動を展開すると書いてありましたが。

金委員長朝青中央が全国に呼び掛けて展開しいている｢新時代開拓24｣という大衆運動です。その三つの課題を遂行するために同胞青年を訪ねて行って、組織を建設しなくてはいけません。今はどんどん新しい受け皿を作っていっている段階です。