愛知同胞決起大会・「覚悟」決め大きな一歩踏み出す
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金日宇・編集部
【6月16日・日曜日】
授業参観、教育会とオモニ会の総会の後、その場で「愛知民族教育の未来を建設するための同胞決起集会」が催された。
名古屋初級の移転、愛知中高の新校舎建設を巡っては様々な憶測が飛んでいる。
主催者の愛知県民族教育対策委員会」が作成した「決起集会」のポスターには「どなた様でもご参加いただけます」と書かれていた。地元の同胞たちはどう思っているのだろうか? 何よりも「現場」の声を聞きたくて参加した。
隣に座った保護者は「こんなに集まったのは久しぶり」と言っていた。地元の同胞も驚くほどの人が会場を埋めた。
会場では、愛知中高の合唱部の歌声に併せて、解放直後の、草創期の木造校舎、その後のコンクリート校舎、統廃合を経た現在の学校の映像が映し出された。
字幕は出るが、ナレーションはない。「工場を一つや二つ作れなくても在日同胞に教育援助費を」と会議で語る、金日成首相(当時)の姿も映し出された。
二世の高齢者、三世、四世の保護者と教職員、活動家、卒業生、そして四世、五世の現役の生徒たち。静寂の中、それぞれが、それぞれの思いで見入っていた。
教育会の総会で新たに就任した李会長が報告。「…校舎の老朽化、負債の清算、学区の再編成…」。重い話だ。大きなスクリーンに「後代たちの輝かしい未来のために」との文字が映し出されると、その後は「魅力ある学校づくり」と「生徒・園児数の拡大」のためのビジョンが次々と示された。
昨秋の民族教育対策委員会第24期一回会議以後、支部別同胞説明会を経て、年初に発足した「ミレ建設委員会」が、資産の活用と校舎の建設、年間六千万円を目標にしたミレ基金の三本柱に基づきこれから協議を重ねたいと提案していた。
名古屋初級の移転と東春初級の全面補修と学区の変更が決まり、愛知中高を「子どもたちの学びの場」、「同胞のコミュニティーを守る場」にふさわしくリニューアルすることでは意見が一致しているが、具体的な内容については協議が続いているようだ。新校舎建設案とリノベーション(再生)案を資金状況も踏まえながら比較検討している旨が同胞設計士から報告された。
七人が自身の率直な気持ちと共に、愛知ウリハッキョと同胞社会の未来について、熱く語った。
「赴任してこの三年、大きな負担だったが…未来を考え移転を…保護者たちと忌憚なく意見を交換してこの難関を…四年後には新校舎を…これから三二か月運動を…」(校長)
「…一九四〇年代、五〇年代、何もない所から一〇の初級学校と三つの中級部を…その時もハルモニたちは学びの場を作るのだとの一心で…私たちがその夢を受け継ぎ…今は逆風どころか嵐、ハリケーンの中にいるが、それでもウリハッキョを守らなくてはならない。学費が高くても、遠くても、それ以上のものをもたらせてくれるのがウリハッキョだから…」(オモニ会のOG)
「親の姿を見て育った。親のようにと思った…今の現実は私が願っていた未来ではない。知らんふりして、傍観してきた私たちにも責任がある。嘆き、落胆、失望していられない。私たちの後ろにはウリハッキヨで学んでいる児童、生徒がいる。私たちの未来だ…」(教育会)
原稿なしで気持ちを振り絞るように語られるウリマルの一言一言に大きな拍手がわいた。
「…草創期や4・24に比べたらまだまだ…確かに壁は高い…安全な学びの場を…定期券や大学入試のときもそうだった、オモニたちが先頭に立ってきた。屈することなくウリハッキョは必ず守らなくてはならない。」(オモニ会)
日々頑張っているオモニの姿を間近にみているからだろう、二階席の高級部の生徒からひときわ大きな拍手がわいた。
「二〇一七年のフォーラムが…私たちの力でウリハッキョを守り民族教育を発展させましょう。その火種になります。心が燃えないと伝わりません。青商会、朝青、留学同が一丸となって未来建設の主力部隊に…もっと仲睦まじく、豊かで、力強い同胞社会を…」(青商会)
「…現実と期待に応えられないでいる…隘路と難関…奮発して、これ以上放置しては民族教育を守りぬけないということを肝に銘じて…特色ある学校…放課後の空間を生徒たちの要求をかなえられるように専門家も招いて…希望と期待が持てる学校に…」(校長)
「…自分の母校、子どもたちの学びの場、私たちの未来…歳月が流れても過ぎし日々をけっして忘れてはならない。生徒数の増加のために…生徒が増えてこそ民族教育の未来が…五六人を来年には六〇人に…分会単位で募金運動をくり広げ、四つの分会で五〇〇口を…愛知民族教育の未来建設のためにわが支部が…」(支部委員長)
具体的に数値目標を明らかにできる支部委員長がとても頼もしい。やる気が伝わってきた。
中でも次の三人の言葉は、心に深く刻まれた。愛知の民族教育の未来を担保する雄叫びだ。
「中二の時、新校舎が…どんなに嬉しかったか…。知恵がある人は知恵を、力がある人は力を、お金がある人はお金をというが、今はすべてを出さなければ…四七年前の感動を私たちの子どもたちにも…子どもたちと先生、オモニたちが安心する顔を見たい」(オモニ会OG)
「再び草創期のように、奇跡の創造者、目撃者に…三年後、肩を組み歓呼と共に祝杯を、万歳を叫びましょう」(教育会)
「自分の子どもは卒業して(新校舎で)学ぶことは出来ない。それでも三年、十年、百年後を見据えて…先輩のオモニたちがそうであったように…私たちの後姿を後輩たちが見ています」(オモニ会)
同校の中学生と高校生がこうした場面を同胞たちと共有できたことはとてもよかったと思う。保護者や教職員、同胞たちが今、どのような気持ちで民族教育を発展させようとしているのかを肌で感じ、過ぎし日々、一世、二世たちがどのような気持ちでウリハッキョをつくり、守ってきたかを心に刻んだのではないだろうか。
会場では、未来建設委員会の二七人のメンバーに大きな拍手が送られた。四〇代五〇代を中心にした若い世代だ。
「みんなでみんなが通わせたい学校に…このままでは民族教育がなくなってしまうという危機感をもって…今立ち上がらなくては…。互いに信頼し、力を合わせ前に進みましょう。行動する私たちを評価してください」
黄委員長の力強い決意表明。
県本部の徐委員長は、「この場に二世から五世まで、みんなが集まった。民族教育の強化、発展のために心を一つにするために…先輩たちの志を引き継ぎ…」結びの言葉は力強い一言、「子どもたちに明るい未来を」だった。
大きな拍手と共に散会。会場の後方からの「意見があります」の声は司会者に届かなかったようだ。会場や出口で、繰り返し感想文の提出を呼び掛けていた。感想文やこの場を共にしなかった人びとからも様々な「意見」が寄せられるであろう。一つひとつ吟味し、誤解があればそれを解き、丁重に説明し、子どもたちの未来のためにより良いプランとして収斂されていくであろう。そんな期待を持たせる集まりだった。
体育館から出ると、何人もの幼児が運動場で戯れている。集会を終えたオモニに駆け寄り、高校生の兄、姉にまとわりついていた。この子たちのことを語っていたと思うと、「未来」はけっしてあてどもないぼんやりとした遠いことでないことを実感する。
校門から校舎につづく急坂が下りだということもあって、足取りは軽かった。もやもやしたものがすっきりした。足を延ばしてよかった。「現場」に立ってこそ、問題解決の正論が見えるということをしみじみ感じた。56
資料
2019.4.25 | 각급 학교 교장회의 총련중앙 허종만의장은…우리는 지금 재일조선인운동의 생명선인 민족교육을 끝내 고수하고 발전시키는가 아니면 답보하고 후퇴하는가 하는 중요하고 관건적인 갈림길에 놓여있다고 하면서 원수님의 력사적시정연설을 심장으로 받들고 불퇴전의 각오로 현 난국을 뚫고 민족교육사업을 전환하여 크게 전진시켜나가자고 호소하였다.(「조선신보」 전자판 5.21) |
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5.13 | 학생대렬을 증대시키기 위한 오사까일군들의 궐기모임 |
5.22 | 민족교육사업에 총력을 집중하여 애족애국운동을 가속화하기 위한 도꾜일군들의 모임 |
5.28 | 민족교육고수에 총력을 집중하며 총련지부를 믿음직한 성돌로 다지는 혁신운동에서 기어이 돌파구를 열기 위한 총련가나가와일군들의 궐기모임 |
5.29~30 | 총련본부위원장회의 허종만의장이 올해 2019학년도를 민족교육의 고수발전에서 전환적인 해로 하며 후명년(2021년)에 맞이하는 재일동포자녀들을 위한 중등교육실시 75돐을 목표로 민족교육의 찬란한 개화기를 기어이 열어나가는것이 총련중앙의 결심이라고 하면서 그러자면 본부위원장들이 관하 전체 일군들과 교육일군, 열성자들을 총발동함으로써 불퇴전의 투쟁을 벌려야 한다고 강조. |
5.31 | 학생대렬을 증대시키기 위한 총련효고일군들의 모임 |
6.12 | 도꾜조선고급학교 학구제진로지도위원회 |
6.24 | 총련중앙위원회 제24기 제2차회 허종만의장이 보고에서 「총련은 재일조선인운동의 생명선인 민족교육사업을 기어이 고수발전시키고 찬란한 개화기를 열어나가는데 총력을 다할것이다」고 강조. |