ハッキョ中心にした豊かな静岡同胞社会を目指して(朝青静岡・宋一さん)
スポンサードリンク
情勢の好転で高まる
ウリハッキョの役割
金そんな厳しい中でどうしてウリハッキョや総連組織が必要なのでしょうか?
宋自分が自分らしく生きるためではないでしょうか? 日本社会で在日朝鮮人として堂々と生きていこうとしても、一人の力ではどうしようもないと思います。日本社会の中で、自分が置かれている状況を理解して、在日朝鮮人のアイデンティティを育めるのはウリハッキョしかないし、同胞たちが力を合わせて、在日朝鮮人が日本社会で幸せに生きていける道を切り開いていくしかないからだと思います。
金「幸せ」という概念が多様化していると思います。委員長が考える「幸せ」は?
宋何よりもまず自分が幸せでないといけないと思います。僕は同胞社会が盛り上がって、ウリハッキョが生徒児童であふれること、それこそが自分の幸せだと思っています。
金ウリハッキョで学べばどういう未来が開けるのでしょうか?
宋去年、二年前までは思いもよらなかった情勢の変化がありました。まさに劇的な。僕たちがこれまで言ってきた「新しい時代」が現実に開けてきています。ウリハッキョで学んでいるからその新たな時代の主人公になれる、統一した朝鮮半島で活躍できる手段を手にできます。そこではばたくためには自分自身の考えをこれまでよりももっとしっかり持つ必要があると思います。情勢がよくなればウリハッキョがいらなくなるのではなく、情勢が好転する時期に活躍できる人材を育てるために、ウリハッキョの必要性がさらに増すのではないかと思います。自分がどの方向に進めばいいのかを主体的に選択して進める能力を育てられるのはウリハッキョだけです。
金でも情勢は一直線に良くなるわけではないし、親としては経済的自立ができる確実な道を選びたくなるんですよね。活動家になると言ったときに家族に反対されませんでしたか?
宋僕の家族はアボジを初級部五年生の時に亡くして、オモニと二人の姉の四人家族なのですが、特に反対されたことはありませんでした。
金経済的自立という問題が重要だったと思うのですが、苦学したんですね。
宋朝大四年の時にはウリナラの教育援助費と支援金の恩恵を受けました。親は活動家ではないので、給費生にはなれませんでしたが、二年、三年の時には同窓会奨学金ももらいました。
金朝青の場合は、一定の年齢で卒業しなくてはいけないので、後継が必要ですね。次の年代が活動できるように財源の確保も必要だと思うのですが。
宋難しい問題ですね。でももう少し頑張れば、後もう少し踏ん張れば、と思っています。
金同胞たちは朝青にどのように接しているのでしょうか?
宋「朝青が同胞社会の未来だから、頑張って」と言ってくれる同胞もいれば、「夢物語ばかり言っていればいいわけじゃない、現実を見ろ」という人もいます。
金それについては
宋でも夢がなければ生きていけません。元気も出ないし。目標はいつも大きく、活動は地道にコツコツと。
学びの多い
留学同との活動
金留学同と一緒に活動する機会が多いようですが。
宋ほかの地方では留学同と朝青が分かれて活動しているケースが多いです。確かに留学同は学生が対象だという特殊な部分はありますが、同じ同胞青年なので、分けて考える必要はないと思っています。学生たちは年上が煙たいこともあるかもしれませんが、静岡のような地方では一緒に活動する方が人数も多くなっていいと思っています。
金留学同と一緒に活動しながら感じることはありますか?
宋多いです。朝大生にはない視点を持っています。朝大生は学びながら人生観を深めていきますが、留学同のトンムたちは自分たちで探してもがきながら人生観を築いていきます。そんな中で学ぶために朝鮮を訪問して、専任活動家になろうと決心するトンムもいて、そこまで思考を深めていく団体はなかなかないのではないかと、本当に尊敬しています。
金朝青活動に生かそうと思うところは?
宋学生たちのあの勢いは、朝青も見習いたいです。学生だからできることもあるのでしょうね。働いている場合は平日そこまでできないというところもあって。
金留学同は、本や資料を読んで学習する量も多いようですね。昨年四月のエジョンフェスタでは非常にやりがいを感じたと話していましたが、その後、やりがいを感じることは?
宋東部支部など遠くにいる同胞に会いに行って、支部の行事を案内するとき、朝青という組織があるから静岡のこんな広い地域で同胞青年たちがつながっていられると実感します。三か月に一度、夏だったらバーベキューをやったり、海に行ったり、春は新社会人歓迎会をやったり、季節ごとに県本部単位で集まるのですが、そういう恒例の行事で皆がつながっていると感じる時に、普段の支部ごとの地道な活動の大切さを改めて感じます。
金24期、そろそろ二年目に入ると思うのですが、最終目標は?
宋自分が受け継いだ組織よりさらに強い、盛り上がった組織にして次の期に引き継ぐことです。
金強い組織とは?
宋いつまでも同胞社会の小間使い、縁の下の力持ちではなくて、青年たちが先頭に立って、本当の意味の先駆者になれるように、同胞社会の中で朝青の地位をもっと向上させたいと思っています。同盟員も今は四五人ですが、六〇人くらいまでには増やせるのではないかと思っています。
スポンサードリンク