朝青班活動で｢金日成青年栄誉賞｣受賞 在日朝鮮人という存在を消してはいけない

ハッキョは最後の砦
民族の自負育てる

金第四初中級学校も生徒数が減少していますよね。

呉今年の入学生が一二人だと聞いています。集まるといつも言っているのですが、ハッキョは最後の砦です。ハッキョが無くなれば何もかも無くなってしまいます。これは絶対、何としても維持していかなくてはいけません。そのために病院やデイサービス施設を設けたりして、同胞社会の中心として、学校を支援しています。やはり同胞が集まる場所は学校だと思っています。

金生徒募集はどうですか？

呉厳しいですね。日本の学校に比べると学費がかなり高いですからね。昔は思想教育をするからという人もいましたが、今は財政問題だと思います。生徒募集の一環として文化公演をしたり、教室に冷房を入れたりトイレを全部洋式に変えたりして環境を整えたり、努力はしています。今年も在日本朝鮮人足立商工会の創立70周年にリンクさせていろいろ計画しているようです。うちも孫が入学するので。

金そうなんですか。おめでとうございます。お子さんを送っていたころ、保護者としてウリハッキョはどうでしたか？

呉高級部に行った後は、ハッキョに行くことはあまりありませんでしたが、第四初中に通っていたころは、地元なので生徒や保護者とよく合うじゃないですか。私は足立から出たことがないので、ほかの地域のことはわかりませんが、そういう同胞社会も悪くないと思っています。子どもたちには、子ども(孫)に、どうしても実現したい夢があって、そのために中学や高校からどうしてもほかで学ばなくてはいけないということがない限り、ウリハッキョに入れなさいと言っています。でも大体の夢は、朝鮮大学校を卒業しても実現しているんですよね。本人次第だと思っています。日本社会で朝鮮学校が不利な部分は確かにありますが、何かできないのを朝鮮学校のせいにするのは、違うのではないかと思います。

金ウリハッキョに行くことで、在日朝鮮人としての自分に自信が持てるのではないかと思うのですが。

呉それはウリハッキョに行かないとだめです。言葉を覚えて歴史を知って、文化を身につけて、ということはウリハッキョでしかできないことだと思います。昔韓国から来た人たちと仕事をしたことがあるのですが、彼らは｢赤い｣イデオロギーに対しては激しい拒否感を持っていました。でも民族教育に関しては全面的に評価していました。このことに関しては総連にケチはつけられないと。私とは会話ができるけれど、親戚とあっても言葉が通じない。コミュニケーションが取れるというのは基本ですからね。