3.1蜂起100周年記念公演 「怪物」たちの行進―朝鮮と日本、歴史と現在― 宣言文
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私たちはここに、朝鮮人が自主独立した祖国をもつ尊厳ある民であることを宣言する。
朝鮮の近現代史は日本帝国主義、アメリカ帝国主義による支配の歴史であり、帝国主義を打倒し自分たちの解放を自分たちの力で実現し、自主独立国家をうち立てる闘いの歴史である。
日本は、支配に抵抗する朝鮮民衆を「暴徒」視、「怪物」視し、凄惨な虐殺を加えた。19世紀より続く抗日義兵ヘの虐殺、関東大震災の朝鮮人虐殺をはじめとし、日本帝国主義は3・1以前も以降も変わることなく、正当な権利を求め抗う朝鮮人を殺しつくし、暴カと詐欺により自らの肥やしとして奪いつくし、朝鮮人一人一人の生を破壊してきた。
3・1人民蜂起は、日本の植民地支配という非人間的な体制に抑圧され、殺されつづけた朝鮮民衆の怒り、解放願望が爆発した反日抗争であった。それは日帝の無慈悲な弾圧により挫折したが、 朝鮮民衆の3・1体験はその後の独立運動の原点となった。1919年に高らかに宣言された日本帝国主義ヘの「永遠の血戦」は、国内外の可能なあらゆる抗日運動ヘとつながり、日本帝国主義を破滅ヘと追いやった。
1945年8月15日、大日本帝国は敗北し朝鮮は解放を迎えたが、朝鮮の帝国主義との闘いは終わったのだろうか。日本の植民地支配によって作り出された朝鮮人同士の分断が朝鮮半島の分断につながり、日本はその後も朝鮮の分断に加担し続け、植民地支配責任は不問にされたまま日本の植民地主義は温存された。特に日本政府の在日朝鮮人弾圧にみられる醜悪さは、その事実を何の恥じらいもなくさらけだしている。日本帝国主義の朝鮮に対する認識と行動は、植民地支配のみならず現在に至るまで、まさに人類の歴史に特筆すベき恥の歴史である。
私たち在日朝鮮人が時に「朝鮮」を嫌悪し、そこから逃げ出そうとするのは、日本の植民地主義が私たち朝鮮人の内面を掌握し人格を破壊しようとする証拠である。だからこそ、3・1人民蜂起から100年が経った今日も、私たちはその歴史と向き合わざるを得ない。在日朝鮮人が、「日本化」した自己に葛藤し朝鮮人としての主体性を取りもどす営みは、3・1人民蜂起に立ち上がった朝鮮民衆の想いと無関係ではなく、またそれは分断された祖国の自主的統一を勝ちとる開いとも必ずつながる。
3・1人民蜂起から100年が経った今日、朝鮮は帝国主義との対決に終止符をうち、朝鮮民族の宿願である民族の自主、祖国の統一を実現しようとしている。民族の自主と祖国の独立を求め絶え間なく闘いつづけてきた朝鮮は、まもなく帝国主義との闘いに勝利し、歴史上経験したことのない繁栄の新時代を手にするだろう。
『朝鮮は常に朝鮮民族の朝鮮である。』
朝鮮が手にする勝利は、暴政に対する民衆の勝利であり、抗日武装闘争から続く朝鮮革命の勝利である。その勝利は誰よりもまず、命をかけて闘い帝国主義により奪われ殺された朝鮮人に捧げられるベきである。
私たちは、祖国の独立、民族の解放を求め自身のすベてをささげ闘った朝鮮人の不屈の精神を受けつぎ、最後の一人となろうとも朝鮮民族の解放のため運動を続けていくことを決意する。
私たちは、朝鮮の自主、朝鮮人の解放を阻害する日本の植民地主義と対峙し、朝鮮人として生きる権利を自らの手で勝ちとることを決意する。
私たちは、崇高な民族自主の精神をもって平和と統一ヘ向かう祖国とともに、目の前の光明に向かっ て邁進することを決意する。
2019年3月2日
在日本朝鮮留学生同盟大阪地方本部、兵庫地方本部、京都地方本部
*宣言文、写真提供・留学同京都地方本部