誰もが活躍できる同胞社会を目指して
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多様な三十代の結婚観実態にそぐわない言葉
金さっきの京都の先生もそうですが、無意識に加害者になっているのではないかという怖さも常にあると思います。男性たちにもそういう思いはあるようです。
李セクハラ講座とかできればいいですよね。
金うちの雑誌でもそういう連載ができればと思っているのですが、なかなか筆者にたどり着けなくて。
李いると思います。あたってみます。「男性に物申す」というようなものがユーチューブに上がっていたりするのですが、ものすごく的外れで、ちゃんとジェンダーのことを勉強していないので、かえって差別を補完してしまうケースがあります。例えば「男性がご飯を奢ってくれて当たり前なのに、奢ってくれなかった、サムイ!」とか。男性はお金を出すものという押しつけがありますよね。
金こういう問題は生活の中に織り込まれていて、少しずつ浮上してくるので、常に自分の考え方を更新していかなければいけないと思うのですが。
李結婚に対する考え方一つとっても三十代では人ぞれぞれで、結婚しないと決めている人もいます。結婚が必要だと思えないのでしょうね。一対一のパートナー関係を望んでいない人もいるし、結婚して子どもを産みたいけど、出会いがないというもいるし、相手は同胞でなくてもいいと思っている人もいるし、本当に様々です。時代とともに選択肢が増えているという背景もあると思います。いい人に出会えなければ結婚する必要はないと思っている人は増えています。
金難しいですよね。長い間、「家と家の結びつき」という形で続いてきた関係を「個人の人格」を尊重する関係に変えていくのは大変なことだと思います。「夫婦」とか「ナムピョン(夫)」「ウリチプサーラム(うちの人)」という言葉にも違和感があるけれど、置き換える適当な言葉も見つからない。
李「パートナー」とか「連れ合い」とか、「同伴者」とかいう言葉を使う人が増えればいいのですがね。笑い話のようですが、ある先輩が日本の人に電話をして「ご主人いらっしゃいますか?」って言ったら、「うちに主人なんかいません」と言われて、電話を切られたと言っていました(笑)。
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