10年目迎えたセッピョル学園は誇り。同胞のつながり広めたい
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多様な意見に耳傾けよう、民族教育研究会立ち上げ
金ハッキョの活性化は同胞コミュニティーの活性化にもつながります。
李同胞たちがいるから学校があり、卒業生がいるから同胞コミュニティーが受け継がれる。同胞コミュニティーにおけるハッキョの位置は重要だと思います。ハッキョが無くなってしまったらと考えたことはありませんが、なければ同胞コミュニティーの幅は非常に狭いものになると思います。ハッキョを維持するためにもコミュニティーの幅をもっともっと広げていかなくてはいけません。保護者や卒業生はもちろんですが、それ以外にも広げていかなければなりません。青商会だけでなく総連支部や朝青、女性同盟の役割が大きい、そう思うと組織ののびしろはあると思います。
金最近は、結婚しない、子どもがいない同胞も増えています。でも子どもはいなくてもウリハッキョで何か手伝ってほしいと言えば協力したいと思っている同胞はたくさんいると思います。そういう潜在力が,潜在力のまま、引き出せていないのではないか。保護者ではない同胞たちの力をどうして引き出していくのかという悩みを皆で一緒にしてみなくてはいけないのではないかと思うのですが。
李生徒数を増やすため、運営土台を築くためには外の意見を取り入れていかなくてはいけません。二年前に青商会と学校の共催で民族教育のビジョンについて考えようというイベントをしました。急激に変えるのは難しいけれどでも、できることからやっていこうということで、翌年に民族教育研究会を立ちあげました。何よりも今いる児童生徒を大切にすることを最優先しながら、数を増やしていくためには様々な人の意見、日本の人の意見にも耳を傾けていかなくてはいけないと思っています。外から見たウリハッキョの良さ、私は初級学校からウリハッキョに通いながら当たり前だと思っていたことが、日本の人たちには驚くほど良い事だったりします。しかし同時に短所もあるはずです。それも聞いて改善していくべきだと思っています。日本の人たちだけではない他県からウリハッキョに送っている同胞の意見も聞いて、取り入れていけばいいと思っています。そういう意味ではセッピョル学園で築かれたきずなは重要だと思います。
世界のレベルが上がっている中でそれに追いつくために、教員たちへの要求はますます高まっています。ところが教員たちは時間がなくて、本を読んだり、校外の人たちと会ったりして、刺激を受けるチャンスがないとなると、これは悪循環ですね。収入が多いわけでもなし…。ただ幸い茨城は、やめる先生が少なくなって、十年以上のキャリアを持つ先生が増えたことはありがたいことだと思っています。三年未満でやめる先生は稀で、短くても五年は続けます。先生たちも仲がいいです。
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