2018年の動き/朝鮮半島&同胞社会(5月上旬~7月下旬)
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年表
月 | 日 | 出来事 |
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5月 | 7~8日 | 金正恩委員長、中国遼寧省大連を訪問。習近平国家主席と三月末以来、二度目の会談。 |
24日 | 朝鮮北部核実験場を完全に廃棄する式典。 | |
26日 | 板門店の統一閣(北側地域)で、南北首脳会談。 | |
31日 | 金正恩委員長、訪朝中のロシアのセルゲイ・V・ラブロフ外相と会談。 | |
6月 | 1日 | 板門店の平和の家(南側地域)で、南北高位級会談。共同報道文を採択。 |
8日 | 南北共同連絡事務所推進団が開城公工団を訪問、施設を点検。 | |
12日 | シンガポールで、朝米首脳会談、共同声明を発表。 | |
14日 | 板門店の統一閣で、南北将官級軍事会談。共同報道文を採択。 | |
18日 | 板門店の平和の家で、南北スポーツ会談。共同報道文を発表。平壌とソウルでの統一バスケットボール大会の開催、アジア大会での共同入場などに合意。 | |
22日 | 金剛山ホテルで、南北赤十字社会談。八月離散家族の再会などに合意。 | |
26日 | 板門店の平和の家で、南北鉄道協力分科会談。共同報道文を発表。東海線、京義線の連結のための共同調査実施などに合意。 | |
28日 | 南北道路協力分科会談。共同報道文を発表。 | |
7月 | 3~6日 | 南北統一バスケット競技訪北団。趙明均統一部長官ら一行一〇一人。南北体育実務協議を行い、卓球、射撃大会の参加などで合意。 |
4日 | 板門店の平和の家で、南北山林協力分科会談。共同報道文を発表。 | |
6~7日 | マイク・ポンペオ米国務長官訪朝。金英哲副委員長らと高位級会談。 | |
7日 | 朝鮮外務省のスポークスマン、「米国側の態度と立場は実に残念極まりないものであった」との談話を発表。 | |
15日 | 板門店で、九年四か月ぶりに朝米将軍級会談を開催。米軍の遺骨送還問題などを協議。 | |
17~22日 | 大田での「2018コリアオープン国際卓球大会に」に南北統一チームで参加。 |
金正恩国務委員長とドナルド・トランプ大統領間のシンガポール首脳会談の共同声明
朝鮮民主主義人民共和国の金正恩国務委員長とアメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領が2018年6月12日、シンガポールで初の歴史的な首脳会談を行った。
金正恩委員長とトランプ大統領は、新たな朝米関係の樹立と朝鮮半島における恒久的で強固な平和体制の構築に関する問題について包括的で深く、率直な意見を交換した。
トランプ大統領は、朝鮮民主主義人民共和国に安全保証を提供することを確言し、金正恩委員長は朝鮮半島の完全な非核化に対する確固不動の意志を再確認した。
金正恩委員長とトランプ大統領は、新たな朝米関係の樹立が朝鮮半島と世界の平和と繁栄に寄与すると確信しつつ、相互の信頼構築が朝鮮半島の非核化を促すと認めつつ、次のように声明する。
- 朝鮮民主主義人民共和国とアメリカ合衆国は平和と繁栄を願う両国人民の念願に基づいて新たな朝米関係を樹立していくことにした。
- 朝鮮民主主義人民共和国とアメリカ合衆国は朝鮮半島で恒久的で強固な平和体制を構築するために共に努力する。
- 朝鮮民主主義人民共和国は2018年4月27日に採択された板門店(パンムンジョム)宣言を再確認し、朝鮮半島の完全な非核化に向けて努力することを確約した。
- 朝鮮民主主義人民共和国とアメリカ合衆国は、戦争捕虜および行方不明者の遺骨発掘を行い、すでに発掘確認された遺骨を即時送還することを確約した。
金正恩委員長とトランプ大統領は、史上初めてとなる朝米首脳会談が両国間に数十年間持続してきた緊張状態と敵対関係を解消し、新しい未来を開いていくうえで大きな意義を持つ画期的な出来事であるということについて認め、共同声明の条項を完全かつ迅速に履行することにした。
朝鮮民主主義人民共和国とアメリカ合衆国は、朝米首脳会談の結果を履行するために可能な早い時日内に米国のマイク・ポンペオ国務長官と朝鮮の当該高位人士間の後続協商を行うことにした。
朝鮮民主主義人民共和国国務委員会の金正恩委員長とアメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領は、新たな朝米関係の発展と朝鮮半島と世界の平和と繁栄、安全を促すために協力することにした。
2018年6月12日
シンガポール・セントーサ島
朝鮮民主主義人民共和国 国務委員会委員長 金正恩
アメリカ合衆国大統領 ドナルド・トランプ
*平壌発の「우리민족끼리」日本語版
□朝鮮外務省代弁人が朝米高位級会談に言及
【平壌7月7日発朝鮮中央通信】朝鮮外務省のスポークスマンは7日、次のような談話を発表した。
歴史的な初の朝米首脳の対面と会談が行われた後、国際社会の期待と関心は朝米首脳会談の共同声明の履行のための朝米高位級会談に集中した。
われわれは、米国側が朝米首脳の対面と会談の精神に即して信頼の構築に役立つ建設的な方案を持ってくるだろうと期待し、それ相応の何かをする考えもしていた。
しかし、6、7の両日に行われた初の朝米高位級会談で現れた米国側の態度と立場は実に残念極まりないものであった。
わが方は、朝米首脳の対面と会談の精神と合意事項を誠実に履行する変わらない意志から、今回の会談で共同声明の全ての条項のバランスの取れた履行のための建設的な方途を提起した。
朝米関係改善のための多面的な交流を実現する問題と朝鮮半島での平和体制構築のためにまず朝鮮停戦協定締結65周年を契機に終戦宣言を発表する問題、非核化措置の一環としてICBMの生産中断を物理的に実証するために大出力エンジン試験場を廃棄する問題、米軍遺骨発掘のための実務協商を早急に始める問題など、広範囲な行動措置を各々同時に取る問題を討議することを提起した。
会談に先立って、朝鮮国務委員会の金正恩委員長がトランプ大統領に送る親書を委任によってわが方の首席代表である金英哲党副委員長が米国側の首席代表であるポンペオ国務長官に丁重に伝えた。
国務委員長は、シンガポール首脳の対面と会談を通じてトランプ大統領と結んだ立派な親交関係と大統領に対する信頼の感情が今回の高位級会談をはじめ、今後の対話過程を通じてさらに強固になるとの期待と確信を表明した。
しかし、米国側はシンガポール首脳の対面と会談の精神に背ちしてCVIDだの、申告だの、検証だのと言って、一方的で強盗さながらの非核化要求だけを持ち出した。
情勢の悪化と戦争を防止するための基本問題である朝鮮半島の平和体制構築問題については一切言及せず、すでに合意された終戦宣言問題までいろいろな条件と口実を設けて遠く後回しにしようとする立場を取った。
終戦宣言を一日も早く発表する問題について言えば、朝鮮半島で緊張を緩和して恒久的な平和保障体制を構築するための初の工程であると同時に、朝米間の信頼構築のための優先的な要素であり、ほぼ70年間持続してきた朝鮮半島の戦争状態にピリオドを打つ歴史的課題として北南間の板門店(パンムンジョム)宣言にも明示されている問題であり、朝米首脳会談でトランプ大統領がより熱意を見せた問題である。
米国側が会談で最後まで固執した問題は、過去の以前の各行政府が固執していて対話の過程を台無しにし、不信と戦争の危険だけを増幅させた癌的存在である。
米国側は今回の会談で一つ、二つの合同軍事演習を一時的に取り消したことを大きな譲歩のように宣伝したが、一挺の銃も廃棄せず、全ての兵力を従前の位置にそのまま置いている状態で演習という一つの動作だけを一時的に中止したのはいつであれ、任意の瞬間にまた再開されうるごく可逆的な措置として、われわれが取った核実験場の不可逆的な爆破廃棄措置に比べれば対比さえできない問題である。
会談の結果は、極めて憂慮すべきものだと言わざるを得ない。
米国側が朝米首脳の対面と会談の精神に合致するように建設的な方案を持ってくるだろうと考えていたわれわれの期待と希望は愚かだと言えるほど純真なものであった。
古い方式では絶対に新しいものを創造することができず、百戦百敗した腐り果てた古い方式を踏襲すれば、また失敗しか与えられない。
朝米関係史上、初めてとなるシンガポール首脳会談で短時間に貴重な合意が成し遂げられたのもまさに、トランプ大統領自身が朝米関係と朝鮮半島の非核化問題を新しい方式で解決しようと言ったからである。
双方が首脳級で合意した新しい方式を実務的な専門家レベルで投げ捨てて古い方式に戻るなら、両国人民の利益と世界の平和と安全のための新しい未来を開こうとする両首脳の決断と意志によってもたらされた世紀的なシンガポール首脳の対面は意味がなくなるであろう。
今回の初の朝米高位級会談を通じて朝米間の信頼はより強固になるどころか、むしろ確固不動であったわれわれの非核化意志が揺さぶられる危険な局面に直面するようになった。
われわれはこの数カ月間、できるだけの善意の措置をまず取りながら最大の忍耐心を持って米国を注視してきた。
しかし、米国はわれわれの善意と忍耐心を間違って理解したようだ。
米国は、自分らの強盗さながらの心理が反映された要求条件までも、われわれが忍耐心から受け入れると見なすほど根本的に間違った考えをしている。
朝米間の根深い不信を解消して信頼を構築し、そのために失敗だけを記録した過去の方式から大胆に脱して既成にこだわらない全く新しい方式で解決していくこと、信頼の構築を先立たせて段階的に同時行動の原則に基づいて解決可能な問題からひとつずつ解決していくのが朝鮮半島非核化実現の最も速い近道である。
しかし、米国側が焦燥感にとらわれて以前の各行政府が持ち出していた古い方式をわれわれに強要しようとするなら、問題の解決に何の助けにもならないであろう。
われわれの意志とは別に、非核化の実現に適する客観的環境が醸成されないなら、むしろ良好に始まった双務関係発展の気流がごちゃ混ぜになる可能性がある。
逆風が吹き始めれば朝米両国にはもちろん、世界の平和と安全を願う国際社会にも大きな失望を与えかねないし、そうなれば互いに間違いなく他の選択を模索することになり、それが悲劇的な結果につながらないという保証はどこにもない。
われわれは、トランプ大統領に対する信頼心を今もそのまま持っている。
米国は、両首脳の意志とは違って逆風を許すのが果たして世界の人民の志向と期待に合致し、自国の利益にも合致するのかを慎重に見極めるべきであろう。50
板門店宣言:南北の歩み
우리겨레하나되기운동본부>>>7・5·
겨레하나 기획전시물 <판문점 선언, 남북이 걸어온 길> 입니다. 2018년 남북대화의 시작부터 평창올림픽, 체육문화교류와 정상회담까지. 주요한 장면들을 돌아봅니다. 6.15 18주년 기념 판문점 선언 박람회에서 전시했습니다.