ウリハッキョは心のふるさと教育権獲得を決してあきらめない
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ハッキョにかかわっていきたい
金今回、末のお子さんも卒業しましたが、今後はどうしようと思っていますか?
金栄愛会長ハッキョの学父母ではないですが、東京朝鮮第三初級や東京中高は、私が育った母校でもあります。ウリハッキョを無くしてはいけないという思いがあるなら、学父母であろうとなかろうと、どんな形でもかかわっていけるのではないかと思っています。新しいオモニ会に引き継ぐ五月まで少し時間があるので、その間にどうしたらいいのか考えようと思います。
ちょうど第三初級学校の新校舎建設も始まるらしいので、校舎が取り壊される前に一度第三初級に行って見たいなと思っています。今年二番目の娘が成人式だったので、第三ハッキョで行われる成人式に行きましたが、校長先生が、成人したトンムたちも卒業生としてハッキョにどんどん来てほしいとおっしゃっていました。そこが母校であれそうでなかれ、ウリハッキョに対する思いはみな同じだと思うのです。だったらなおさら直接的に、間接的にできることがあるんじゃないかと。誰か親戚がいるわけではないのですが、入学式にも行って見ようかなと思っています。
金一人でも多くの同胞がそんな思いでハッキョとかかわっていけばハッキョの現状も変わると思います。学父母だけでハッキョを支えるというのはもう難しい時期に入っているのではないでしょうか。
金栄愛会長そうでしょうね。今になって思うのですが、自分が子育てしているときは本当に必死だったのですが、こうして子育てがひと段落して余裕ができると、何かしてあげられないかなと、そういう大人たちがいれば子育てしている人たちは助かるんじゃないないかなと。私は実家が近いので両親や妹に手伝ってもらって、どうにか子どもを三人育てましたが、自分一人ではとてもできません。
金学童保育の問題もあるようです。フルで働いているオモニは、学童がないと子どもをウリハッキョには送れないと悩んでいるという話も聞きます。
金栄愛会長私の子どもたちが幼いころは、学童保育はなかったのですが、低学年クラブ活動があって、舞踊や美術を週に一回か二回やっていました。でも毎日ではありませんでした。
金東京第九初級では日本の支援者の方々が作る「サランの会」が積極的にかかわっていますよね。埼玉ではハルモニ給食の日があると聞きました。大阪ではハルモニハラボジたちが子どもの通学路の見守りをしているそうです。
金栄愛会長ちょっと時間に余裕のある人たちが少しずつ手伝えればいいですね。
金子どもたちがいろんな人に守られていると実感できる環境は大切だと思います。
金栄愛会長うちの上の二人は、初級部入学とともにたいへん厳しい先生の指導を受けたんですが、末っ子はその先生がやめられて急きょ子育て真っ最中の若い女性の先生が受け持つことになりました。親としてはどうなるんだろうと不安だったのですが、その時にベテランで一度教壇を去ったリ・ウォニャン先生が副担任として来てくださって、すごくありがたかったのです。担任の先生がやむを得ず休まなくてはいけない時もリ・ウォンニャン先生がいたので、安心でした。
金そのためには、財源が必要ですね。必ず無償化適用を受けて、助成金も受けなくては。
金栄愛会長そうですね。
金会長が通っていたころのハッキョと今のハッキョでは大きく違うと思いますが。
金栄愛会長いいんじゃないですか、今が。私が初級部一年に入学したころはウリマルもわからなくて、研究室の金日成主席の石膏像に挨拶したりして、これがずっと続くのかなと思っていました。今は初級部中級部の肖像画もなくなって。
子どもたちは三者三様、のびのびとしていました。保育園の時はウリマルがわからないので、大人同士でウリマルで話していると「また秘密の話している」と言っていたのですが、初級部に上がるとだんだんそれもできなくなって。
金学父母を卒業して改めてウリハッキョについて思うことは
金栄愛会長ウリハッキョは今でも心の故郷だし、故郷に行ったことはないけれど、ウリハッキョに行けばウリナラを身近に感じられます。ずっとそうであってほしいです。自分も子どもたちも卒業してしまったけれど、孫が入学したりしてまたかかわりたいなと思います。
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