フォーラムきっかけに 豊かな同胞社会を目指す
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今より未来を自慢できる準備中
金宣伝方法が大切なんでしょうね、BECAUSEプロジェクトのように。4・24に関してはフォーラムの内容と関連するので詳しくは?
趙インタビュー自体が全部フォーラムと関連しているので。これまで数年間、民族教育をテーマにしたフォーラムでしたよね。私たちがやろうとしているフォーラムは、民族教育を守るためには組織を守らなくてはいけない、同胞たちも変わらなくてはいけない、同胞社会、組織の核に民族教育があるというのが、大きなテーマになっています。ハッキョの先生批判に陥りがちな中で、あなたが変わらないと先生も変われないよと。だから何を聞かれてもフォーラムに関連してしまうんです。
金そういう考えはいつ頃から?
趙一生懸命組織活動してきた結果がこうなってしまった。
金兵庫青商会のメンバーは今どれくらい?
趙会員二百五十人です。全国的に五番目くらいでしょうか、五本の指に入ります。これをきっかけにもっと増やさなくてはと思っています。
今の役員たちにも言うんですが、会員を増やすということは、地域のことを一緒に考える同志を増やすことやから、中央から言われたり、県青商会からノルマが出たからやらされてやることやない。青商会を卒業して総連支部に行っても、せなあかんことやから、今のうちに慣れておきましょうと。
金今会員は増える傾向にあるんですか?
趙今、そのために動いています。集計を毎月とっているわけではないんですけれども、フォーラムの宣伝するのも一つの手段ですし。県はこうしようと提案する方じゃないですか、実際動くのは地域であって。地域の会長中心にそれをどうとらえて動いてくれるかによってだいぶ違うんです。自分のことやと思って動かなあかんでという助言をよくします。一二地域への要求を高めて、フォーラムの実行委員会の要求性を高めていったら、それが当たり前のことになって、みんながそういう発想になるん違うんかなと。
金手ごたえは?
趙個人的にはえげつない程感じています。自分自身のね。
金組織的には?
趙手ごたえはあるでしょうね。
金でも実際に、専任と非専任の呼吸の取り方って難しいと思います。
趙あまり難しいと思ったことないです。
金うまくいっているんですね。
趙地元が一緒だというのもあるし、朝青活動もずっと一緒にしてきたので、お互いの考えていることはなんとなくわかる、ほぼ。
金地元が近いんですか?
趙実家が近いし、学生の頃は顔を知っている程度だったんですけど、朝青に出るようになって、ずっと一緒にいるような感じで。
金地元、神戸の自慢というか、ここがいいなと思っているところはありますか?
趙神戸の自慢?
徐あまり客観的に見れないですね。
金でも朝大にも行って、今は中央の副会長も兼任していますよね。
趙どうでしょうね、今の青商会世代が誰一人あきらめていないというのは、兵庫の自慢ですね。フォーラムするにあたって、いろんな地域の話を聞いていると、しょうがない話なんですけど、後ろ向きになってしまったり、落ち込んだりすることがあるみたいです。でも兵庫は、経験値が違うから前のめりの角度は違っても、いったん皆前のめりになっています。それはすごくありがたい話で、実行委員長しながら楽しく感じたり。今兵庫にこれだけの三十代、四十代がおるという財産は自慢できると思います。それをもう一人、もう一人と増やしていって、そのメンバーたちが、その気持ちを持ったまま総連組織に行って、商工会に行ったら。何かするといっても、温かいです、同胞たち。これはほかの地域もそうだと思いますが、無条件で助けてくれます。「ようわからんけど、お前がしとるんやったらやるわ」という話もよく聞くし。
金幹事長はどうですか?
徐あまり客観的に見られないので、会長が言ったように、力がある若い世代がいるし、それによって今を自慢するというより、未来を自慢できるように準備していこうというところですかね。
趙自慢できることが何もないというわけじゃないんですけど、めっちゃあると思うんですけども、内部に入ってしもたら。
徐伝統とか、精神とか、継いできて今のぼくらがあるという、そういうのを探して本当は自慢できなきゃいけないんでしょうね。
4・24の精神というのを自慢できるように自分たちのものにしなきゃいけないでしょうね。4・24をフォーラムの精神的な柱に、それを形にしようとしているんですが、まだそこまで行けてない。
金フォーラムの後の兵庫の民族教育、同胞社会をどのように描いていますか?
趙青商会が結成当時から「흥하는 동포사회、 꽃봉오리들의 찬란한 미래를 위하여(豊かな同胞社会のために、つぼみ[子ども]たちの明るい未来のために)」と言ってきた中で、豊かな同胞社会とはどんな社会なのか。これまで子どもたちとか学校のためにいろいろしてきたけれど、豊かな同胞社会って実際真剣に考えて取り組んだことないよなって。豊かな同胞社会って何だろうというのを今論議中です。どうしたら豊かな同胞社会なのか、イベントをしたら豊かな同胞社会につながるのかとか、地道な活動が豊かな社会の礎なのか、それを考えようという思考になったこと自体が大前進やと思っています。フォーラムが終わって、青商会を卒業しても、実行委員たちと一緒にそれを追求しながら、現役の青商会とも頻繁に接するようにして、活動を続けていったら、僕らが七〇歳くらいになったときにはおのずと豊かな同胞社会になっているんじゃないかなと。今は分会活動をある程度年配の方たちがやっていますよね。どっかでなんとなく引かれている境界線があるじゃないですか。そうじゃなくて六〇歳のぼくらと二十代の朝青が普通に分会活動をしているとか、そういうことが分会でできたら、それが兵庫の分会全部でできたら、県が何もしなくても勝手に豊かな同胞社会になるんだろうなと。それをするためにはどうしていこうかというのを考えようと。豊かな同胞社会、そのための覚悟をわれわれがちゃんと持とうと。
金幹事長はどうですか?
徐フォーラムが終わった後ですか? まあ、フォーラム自体で作れるのは、フォーラムで培った経験というよりもスピリット、みんなが同じスピリットで同胞社会、組織、学校を守っていくという、そういうのをフォーラムで築かなくてはいけないと思っています。そういう同じスピリットで団結してやっていく転換的なきっかけになればいいなと思っています。同じスピリットを持っているのは強みになると。
もう一つ、フォーラムは、爆発的に盛り上げる起爆剤だと思っています、勢いです。そういうのを作って、その後の事業でしっかり、起爆剤で掘り起こされた人をつないでいくのが重要。
あとは核の問題ですね。この過程で作った核、スピリットと団結は大切ですが、やはりその核がないとね。その核たちが未来を引き続き責任もっていくというのをフォーラムで作りたい。
もう一つあえて言うなら、こうやったらうまくいくよという成功体験と、システムをフォーラムで作りたいと思っています。例えば極端な話、フォーラムまでに、学校の財政問題解決のためのしっかりした土台を作って、それがずっとつながっていくとか。フォーラムは一つのきっかけにすぎないけれど、そこで培われたスピリットであったり、核であったり、システムだったり、勢いだったり、そういうのを十年、二十年先もつないでいけるようにしたいなと思っています。それが何なのかというとちょっとネタバレにもなってしまうので。
趙そんな気持ちがあるから悩んでいるんでしょうね、今後どうしていくという覚悟を決めるという気持ちがあって。九月に大人の学芸会しようかというだけならぜんぜん悩むこともなく、あれする、これする、どの公演するという話で済むから。きっかけはこっちで与えて後知りませんはできないんで、きっかけをちゃんと作って、そのきっかけを僕らがかみしめて、きっかけだけじゃダメなので、フォーラムで見せられるものは見せて、成果として残せるものはこの期間、追求していって残す。その成果をその後もつないでいく、つないでいく先頭にはわれわれがずっと立たなくてはいけないので、何歳になっても、現役の青商会に任せることは任せながら、引っ張っていかなくてはいけないのは私たちなので。
金フォーラムというイベント自体も重要ですが、組織にとってはその準備過程が本当に重要ですね。
趙準備過程とそれ以降ですね。フォーラムがチャンチャンと終わらんようにするための準備とその後ですね。フォーラム終わった後、フォーラム疲れでしぼんでしまったという話を聞くと、そうにはなりたくないよなというのが、まずあります。そうはならない自信が、ならさない自信があるというか。紆余曲折はあるでしょうけれども。
金ハッキョの先生たちもタグを組んでやっていますよね。ほかの団体との連携はどうですか?学ぶことなんかは?
趙朝青と女性同盟からは学ぶことが多いです。なんで朝青と女性同盟が強いのかと言ったら、絶対的に人と会っているんです。人と会っているから単純なきっかけでも盛り上がるし、人と会っているから何かが残る。
金そういう団体はSNSのつながりも強いですよね。やはり人のつながりが強いんでしょうね、よく合うから。
趙そうじゃないと組織活動なんて、なんの意味もないと思う。僕自身は、人と会うことをしなくていい組織活動というのは、無理です。
金会うからSNSも必要になるんですよね、どこで会おうかとか、言い忘れたとか。
趙その経験を朝青の時からいっぱいさせてもらったので、自分の身になっている。ありがたい話が沢山あります。西播に帰っても、「青商会は嫌いや、何やっているかわからないから、それでもお前がやっとるからしたるわ」と言ってくれるんです。
金朝青の頃のつながりですか?
趙朝青の時の先輩たち。朝青の時に広告集めに知らないところをどんどん回ったんですね。一年目は緊張しながら行って、二年目は去年と同じようにと。今その先輩たちが商工会の役員になって、僕が言って話をするとスッと通るんですよね。役員たちとそういう人間関係を作れたのは、会っていったからです。
金幹事長は今の話、人と会うというのはどうですか?
徐人と会うのは基本でしょうね。悲しいかなそれができていない組織の現状があるので。それが衰退させている一つの原因。
趙要因になっていますね。広告集めのことでこの間、「二時間あったら二〇万くらい作れるで」って冗談で言ったら、「なんでそんなんできるん?」と聞かれて、「ずっと人と会うとうからや」と答えました。それだけなんですよ。組織の中の심부름군(使い走り)になる気持ちがあれば何でもできます。自分が目立たなくても陰で動いていれば誰かが見てくれている。
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