ハッキョサラン全国に伝え 通学バス購入資金作る
スポンサードリンク
ソルマジでカルチャーショック
金愛知朝高に子どもを送ってみてどうですか?
秋環境が大きく変わって、カルチャーショックを受けたようです。その前にソルマジ公演でウリナラに行ったのですが、その時にまず都会の子たちとの違いを実感したようで。そこで免疫ができていたのでよかったのですが。
金ソルマジ公演は何年生の時に行ったのですか?
秋中三の時でした。中二の時はエボラ熱でウリナラ訪問が中止になったので。
金ソルマジ公演に送ってどうでしたか?
秋良い経験になったと思います。親として朝鮮学校に送ることは当たり前だと思っているし、これからも朝鮮人として生きていくんですけど、でも正直ソルマジ公演まではと思っていました。お金もすごくかかるし、普通にチョソンサラム(朝鮮人)として生きて行ってくれればいいと思っていたんです。ところが、なんか親に似ず子どもたちはまじめで舞踊が大好きで、どうしても行きたいと泣いて頼まれて、結局二人とも送ったんですが。
金二年連続送るのは経済的にも大変だったはず。
秋親は日本でキムチだけで食事していました(笑)。
金送るお金も大変ですが、そのための準備も大変ですよね。
秋でもその時準備したものでそのまま愛知朝高の寄宿舎に入ったので、高級部の入学準備は軽減されたかな。
金期間はどれくらい?
秋四十日間です。
金不安でしたよね。
秋はい。連絡も取れないし。二回だけ電話連絡ができるんですが、最初の電話が出発から二週間後で、その間は本当に心配で、心配で。ただその都度、朝鮮新報社がニュースを配信してくれるので、それだけが楽しみでした。親は単純で、その時の写真が笑顔だと安心するし、笑顔でないと、なじめないでつらい思いしているのかなと心配になるし。写真一枚に一喜一憂していました。二人目の時もそうでした。常に携帯を手にして暇さえあればサイトを開いていました。
金長野からは何人くらい行ったんですか?
秋上の子の時は中二が二人、中三が二人で四人でした。去年、下の子の時は二人でした。
金じゃあ、送った親同士も連絡を取りあったりして。
秋そうですね。新報社のニュースがアップされたら、「出たよ」と連絡したり、もらったり。
河自分の子どもが行っているわけではないんですが、気になって、ニュースを見るんですよね。
秋そうなんです。ほかのオモニたちから「出てたよ」ってメールが送られてきたりして。
河みんなで注目していたよね。
秋そう、みんなで。
金特に最初のころは気が気でなかったのでは?
秋最初の電話では泣くんですよね。「つらいの?」と聞くと「ううん」と答えて弱音は吐かないんですが、どうもおかしいと思っていたら、カルチャーショックがあったようです。
河長野の子たちは真面目なんですよね。
秋ウリマル使うのが当たり前の世界で、日本語ばかり使うトンムが大勢いたらしく、それが彼女にとっては信じられなくて。選ばれてウリナラに来ているのになぜ?と、理解ができなかったようです。でも最初のうちは言えないし、そういう葛藤があったんでしょうね。
金お湯が十分に使えないとか、ウリナラの人との関係がうまくいかないとかではなくて、日常の学校生活と、代表団の団体生活にギャップを感じたということなんですね。
秋そうなんです。うちの子がまじめすぎるといえばそうなんですが。
河地方の生徒たちはまじめな子が多いんでしょうね、きっと。ところが都会の場合は人数も多いので、いろんな子どもがいて。「こんな子もいるんだ」という驚きだと思います。
金じゃあ、初めての電話の後、もっと心配でしたね。
秋心配でしたね。でも本人曰く、最初の一週間はつらくて帰りたかったけれど、だんだん打ち解けていって、最後の方には帰りたくないと思うようになったそうです。
金じゃあ、結果的にはよかったんですね。
秋本当にいいことも悪いことも含めて、よい経験をしてきたなと、それだけでも送ってよかったなと思っています。
金学校よりも広い世界を見られて。
秋そうですね。
金では二人目の時は初めての時ほど不安ではなかった?
秋そうですね。子どもの性格もあると思います。長女の話をきいていましたし。同じような衝撃はあったようですが、上の子ほどは悩まなかったと思います。
金四十日間親のもとを離れて、戻って来た時に少し大人びていたとか、なんか変化はありましたか?
秋最初ちょっとそう見えたかな?でもすぐに戻りました、二人とも。(笑)
スポンサードリンク