6年目を迎えた 在日朝鮮学生支援会
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2016年度スタート「金剛保険奨学金」
今年度創設予定の「トップアスリート基金」
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Q二〇一一年に創立された支援会は、今年六年を迎えます。今年度の活動で特記すべきことは?
A本財団では高校や大学・大学院に通う在日朝鮮人生徒や学生を対象に、奨学金の支給やトップアスリート・トップアーティスト育成のための助成、そして彼らが参加する国際交流への助成を三本柱に、支援を行ってきました。
今年(二〇一六年)度は、高校生三十一名に総額三百七十二万円、大学生(貸与)八名に総額三百六十万円、大学院生四名に総額百八万円、総計八百四十万円の奨学金を支給しました。
またこれとは別に二〇一六年度から金剛保険株式会社の協力により「金剛保険奨学金」を実施することとなりました。
「金剛保険奨学金」は、民族教育の発展に貢献した方の遺児を対象に、学業成績や経済状況などを考慮して給付される奨学金です。初年度は大学生二名に各四十八万円を支給しました。
また、国際交流やトップアスリート・トップアーティスト育成助成事業では二十六件に対し総額二百十六万円の支援を行いました。
これからも、在日朝鮮学生に対する多方面の支援を行っていきたいと考えています。
Q「金剛保険奨学金」は返済義務がないのですか?
A「金剛保険奨学金」は返済義務がありません。本財団でも本来奨学金は、給付を基本として行うものであると認識しています。しかし、財源の確保が難しいため、現在のところ大学生に対しては貸与という形をとっています。
本年度から金剛保険株式会社の協力により給付奨学金を実施できたことは非常に意義あることだと思っています。
Q返済義務がある奨学金の返済状況は?
A貸与奨学金は、卒業の半年後から四年間で返済することとなっています。
二〇一二年度から奨学事業を始めたのですでに完済者も出ています。現在の返済率は八割程度です。返済金はそのまま、今後の貸与奨学金の財源となるので後輩たちのことを思って予定を繰り上げて返済してくれる卒業生もいます。
Q「トップアスリート基金」が 新たに設けられるそうですが。
Aサッカー、ラグビー、空手、ボクシング、バスケットボール等、各種目で在日朝鮮学生の活躍が伝えられる中、二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピックの代表選手を育成しようという機運が高まってます。スポーツで、日本はもちろん世界での活躍を夢見る学生を支援するために、新たに今年度(二〇一七年)中に「トップアスリート基金」を創設する予定で、いま準備を進めているところです。(「支援会」事務局)41
(次のページ「金剛保険奨学生第一号として」康彩香・鄭晶喜・朝鮮大学校)
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