今どきの朝鮮高校生

暗い表情をした少女に笑みを…ずっとハルモニと一緒です

シン・カナ　大阪朝高を卒業・韓国外大に留学中

金明俊>>>ｆｂ２０１６・11・30

今日(２０１６・11・30)、第一二五九回慰安婦問題解決のための水曜デモは、モンダンヨンピルが主管しました。公演して宣言文を朗読して、本当に意味深い時間でした。中でも最も感動的な瞬間は、遠く日本から留学に来た朝鮮学校出身の同胞友人の自由発言でした。涙ながらに始まった発言は、そこに集まった人々の涙を誘いました。

キル・ウォンオク、キム・ボクトンハルモニは今日、様々な事情で参加できませんでした。なので彼女の手紙を聞けませんでした。ハルモニに読んでいただければと思い、在日朝鮮学生の彼女がハルモニに送る手紙をここにアップします。

私は大阪朝鮮高級学校を卒業して現在九か月間の交換留学で、韓国外大で勉強している在日朝鮮人学生シム・カナといいます。

私は、日本で朝鮮学校に通いながら、歴史教科書で初めてハルモニを知りました。 少女と軍人が写った写真を見て、当時私は大きな衝撃を受けました。その衝撃は今も忘れられなくて、ある意味トラウマのように、目に浮かびます。もしも私があそこにいたなら、そう考えるとあまりにも恐ろしくて怖くなります。考えると眠れない日もありました。私があの時見た少女も、今ここにいらっしゃるハルモニも、私にはいつも強くみえました。

在日朝鮮人として生きづらい日本社会で、権利を獲得するための闘いが大変で、これでいいのだろうかと、自分はいったい何者なのだろうと悩むこともしょっちゅうです。 でもそんな時はいつもハルモニから力を得ました。 沈黙を破って名乗るのは、どれほど大変だっただろうか、 どれほど怖かっただろうか。それでも勇敢に闘おうと、名乗り出たハルモニたちを見て、私もがんばらなくてはと踏ん張れたのです。

交換留学に来る前にこれだけは必ずやろうと決めていたことがあります。ここ水曜デモの現場でハルモニたちと共に闘うことです。日本で生まれて育っても、心は共にあるということを行動で示したかったのです。それでモンダンヨンピルの力を借りて主管までするようになって、本当に光栄で、誇らしくて、うれしいです。ここに立って私が今、話をしているのが信じられなくて震えていますが、この席を借りて日本に住む同胞、在日朝鮮人もやはりこの問題に対して、同じように憤りを感じていることを知らせることができて本当にうれしいです。

私はハルモニを朝鮮学校の歴史教科書で初めて知った時から、ハルモニに何かしてあげられることはないだろうかと悩んできました。ハルモニと共にしたい。そんな私の信念が私をここに立たせたのだと思います。

私は、歴史教科書で見た暗い表情をした少女に笑みをあげたいと思いました。ハルモニ、私がいます。毎週水曜デモに参加して声をあげる人々がいます。そして日本には在日同胞もいます。あの当時は孤独で、不安で、恐ろしかったでしょう。でも今は痛みを分かち合って、共に怒り、戦う私たちがいます。もう淋しくはないでしょう？ここに立つのが遅くなって申し訳ありません。今までそうだったようにこれからも私は、ずっとハルモニと一緒です。 そしてハルモニに本当の解放をプレゼントします。その日はすぐくるので、ハルモニ、ずっと健康でずっと笑っていてください。私はその笑みを見る時が一番幸せです。

ハルモニは私にとって、世界で最もすばらしくて、美しくて、強くて、誰よりも尊敬する革命家です。私もハルモニが歩いてこられたその素敵な道を歩んでいきます!!　これからもずっと一緒です!!

大阪朝鮮高級学校卒業生　シム・カナより41