会って、話して、理解しあえる社会を目指して
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北大阪初中と近隣の日本学校の交流
金日本社会に朝鮮学校がある風景というのはどういう風に見えますか?
こうのすけ幼い頃、神戸の祖父母の家に行くとき、電車の窓から見えた学校があって、今はなき西宮朝鮮初級学校だったと思うんですけど、あれはなんだろうといつも思っていました。校舎の屋上に何か書いてあって、今思えば「김일성원수님 고맙습니다(金日成元帥ありがとうございます)」だったんでしょうね。誰も教えてくれなかったし、門もくぐらず、ちょっと違う雰囲気の学校があるわというような。朝鮮学校を見た最初の経験です。
僕の場合、幸い北大阪朝鮮初中級学校が同じ東淀川区にあって、二〇〇七年から「アプロハムケ北大阪(北大阪朝鮮初中級学校を支える会)」という支援グループをやっていて、教職員や保護者のみなさんとのお付き合いがあります。
朝鮮学校を東淀川区にある学校の一つとして、認知度を高めたいと考えています。
一番最寄りの大阪市立東淀中学校には熱心な教師がいて、彼女の努力で生徒交流が始まり、その延長線上でPTAとアボヂ会・オモニ会との交流もやっています。うちの娘は隣の新東淀中学だったのでまったく交流がなく、非常にうらやましかったですね。もっとそういうことができたらいいけど、朝鮮学校は数が少ないから付き合える学校には限界があるでしょ。朝鮮学校から訪ねてまわるのはむずかしいから、区内のいろんなところから朝鮮学校に来てもらうような仕組みを作らなくてはと考えています。
おととしから、秋に行っていた「北大阪オータムフェスタ」を、北大阪国際交流「アンニョンフェスタ」と名称を変えて、より広い地元密着のおまつりにしようとしています。午前中は公開授業、午後からは出店・バザーや舞台もあるというような催しをして何とか日本人を呼び込みたいなと思っています。まだまだ努力不足ですが、少しずつ輪は広がってきています。
大阪には学校別の支援する会が五つあり、少しずつカラーが違っています。労組や教組活動している人なんかが中心になって朝鮮学校を支援しているところが多いです。北大阪は日本の中学との交流が始めにあって、PTAの交流もあって、PTAのOB・OGが入ってくれているのが特色です。
民族や国籍に関係なく、次の世代の子どもたちに本当にいい教育を受けさせてやりたい。そのために大人は何ができるかということを議論したい。子どもを持っていない人も、大人の責任として、地域の子どもたちの教育にかかわるべきであるという思いを中心に据えて発言させてもらっています。
PTAとの関係があることで、現在、日本学校の東淀川区PTA協議会にアボジ会の会長がオブザーバー参加しているんですよ。これがすごくよくて、総会がある、会議があるというと、アボジ会の会長も行ってくれて、各小中学校のPTA会長と話し合うということを地道にやっている。ただ、それですぐに「じゃあ、朝鮮学校にみんなで行ってみよう」というふうにはなっていませんが…。催しがあったら来てくださいねというような感じで、芸術発表会なんかに呼びかけています。
金どうして朝鮮学校は「日本の宝」なのでしょう?
こうのすけまず「朝鮮学校が地域の宝物」と言ってもらえたらいいなという思いがあるんです。まだまだ入り口のところで足踏み状態ですが。
子どもの教育をやるところは、その子どもたちがその地域で暮らして、受け継いでくれるから、まあ「子宝」と同じ意味で使っています。
現実には朝鮮学校はあまりにもないがしろにされてきました。一条校でないために市販の地図にも学校のマークが載らない。各地図会社に正式名称で記載してくださいといえば拒否することはないと思うんですよね。そういうお金も時間もかからないことから始めていいと思うんですよね。一般の小中高と同列になっていないことを、些細なことから検討していくことも必要です。各種補助金についても、自治体によってさまざまです。「無償化」は当然の話だし、私学並み、同じ待遇をすべきです。大阪でも裁判闘争もやっていますが。
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