ハッキョ(学校)を支える実のある地域活動を
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楽しかった分会の思い出
伝えたいわれわれの文化
金そんな中でもいろいろ活動しているんですね。
李本当にそんな中でも活動しています。六月六日には吹奏楽団の定期演奏会がありますし、七月三日には日本の楽団とジョイントコンサートも予定しています。
金じゃあ同じ曲を演奏するんですか?
李ジョイントはそういうわけにはいかないんですが、単独でやるときは定期演奏会と同じ曲を演奏します。「チョンサンポレ プンニョニ ワンネ(青山に野に豊年が来た)」とか民族的なものを。
金やはり民族音楽はいいですか?
李いいですね。僕は二世なんです、両親が一世で。多分二世としては最後の世代だと思うんですけど。言葉にするのはむつかしいんですが、何か体にしみ込んだ民族性が呼び起こされるというか。同胞たちが集まって住んでいたというわけではないんですが、ハラボジ・ハルモニも近くに住んでいて、両親も一世で、一世と接することが多かったんです。そういう体験は大きいです。幼いころアボジに連れられて分会にいくと、大人たちがお酒を飲んで踊って。そういう姿を見ているので、覚えています。夏の暑い日の夕方、同胞たちが集まってきて、公園でシーツを木にくくり付けて共和国の映画を上映したり、分会でよくそういうことをしていました。分会というのはなんか楽しいところなんだっていうのが、自分の中に刷り込まれているんでしょうね。大人たちもお酒飲んで楽し気に歌ってるし、踊ってるし。僕たちも同級生たちと一緒に、親の真似をして踊ったり遊んだりして。そういう風景がはっきりと残っています。
金じゃあ、ウリ音楽をするときによみがえるのはそういう風景ですか?
李そうですね。今でも当時の大人たちが歌っていた歌とか、踊っていたチャンダン(リズム)が体の中に残っています。
金そういうのを伝えたい?
李伝えたいですね。ただ自分が体現するのはむつかしいですが。僕は口で表現することしかできませんが。
金伝えることが重要なのでしょうか?
李重要だと思います。若い世代には、上の世代がやってきたことを見ながら、自分たちの展望をしっかり持ってほしいです。漠然とした言い方ですが、根本は変わりませんが、時代によって方法論は変わっていきますので。既存の世代が活動する姿を見ながらも自分たちの時代に合ったやり方を見つけていくことですね。
金息子さんにもそんな話をするんですか?
李嫌がりますけど、します。息子たちは煙たがっていますけどね。酒を飲んだらそんな話が出ます。下の息子が吹奏楽団に一緒に通っています。吹奏楽団は昔こうだったんだぞ、みたいなことを言うと嫌がっていますけどね。すべてにおいて分会の地域活動もそうですし、ソフトボールもそうですし、吹奏楽団でも昔こうだったんだと、でも今のこの時代には合わない、どうする?と提示していきたいですね。あと頑張るのは、担当するあなたたちだよと。
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