ウリハッキョ、だ〜い好き⑥

｢本当の自分｣に誇りを

張未悠・札幌在住の専門学校生

いつも一緒にいる友達から、小学校に通っている途中に廃校になった話を聞いた。

今まで他の人には言えないことも話し合ってきた仲だけど初めて聞いたその話は他人事のようには思えない。きっと軽い気持ちで話すには辛すぎるくらい寂しかったんだろうなぁ。

｢当たり前にみんな一緒に卒業出来ると思っていた｣、｢卒業して久しぶりに学校に遊びに行って後輩たちを抱きしめてあげたかった｣

そんな言葉を聞くと辛いのは自分だけじゃないのだって実感します。

高校の時の行事、科目、給食の話…。話の輪に入れなくて寂しい時もあるけど、みんなそれぞれの過去があるのが当たり前。逆に自分しか経験したことのない一二年間にもっと自信を持とう。そう思いました。

家の目の前にある小学校はもうすぐ開校一〇〇周年を迎えます。自分の帰る場所が一〇年後、二〇年後必ずあるとは言い切れないけれど｢今｣を大切に。そしてこれからも無言でパワーを送り続けてくれることを当たり前だと思わないように、いつか恩返し出来るように…。わかっていたことだけどいろんなことがあるから守り続けたいと強く思った一日 でした。(９・23)

いつも堅苦しいことばっかりでつまんないなぁ。って自分でも思うけど…。今の自分にしか経験出来ないこと、ここでしか感じられないことの中に｢学び｣が多く、考えさせられることも多く、時には一人では答えを出せないこともあって今日も書きます。

いよいよ卒業まで半年になり就職についても本格的に悩む時期になりました。そんな日々の中で何かきっかけがあった訳でもないけど｢自分は周りとは違うこと｣を実感してこの見えない何かを守らなければいけないという使命感が強くなっていくのを感じます。｢日本人じゃない｣ということの本当の意味をあまりよく理解していなかった自分を一八〇度変えてくれた高三の조국방문[祖国訪問]から、少しずつ｢本当の自分｣について考えるようになって、日本人の中で生活するうちに今まで以上に｢本当の自分｣に誇りを持てるようになりました。

｢『やりたいことよりやらなきゃいけないこと』そう言われて生きてきた｣

その一言に先生から返ってきた言葉は、｢それでも自分の人生なんだからやりたいことしなよ!!　自分のやりたいことして怒る人なんていないでしょ｣

間違っている訳じゃないけど、なんかそういう意味じゃない。

｢その言葉があるから周りより難しいよね｣って言われたけど難しいなんて思わない。逆にその言葉があるからどんな職業に就いたとしても頑張れる気がします。

その時は、深く考えなかった言葉に｢今｣救われることが本当に多くて今更だけど沢山の言葉をくれたソンセンニム[先生]たちへの感謝の気持ちでいっぱいです!!残り半年もいろんなことを感じながら前に進んでいきます!!(９・29)３４