「学美」に行こう!
金淑子
神戸の展示会の作品の中から、勝手に選んだ作品を数点ずつ上げます。ステキな作品満載です。ぜひ、展示会場に足を運んでウリハッセンたちの精神世界に触れてください。元気が出ますよ。
展示会で感じたこと
幼稚園から高校まで、自分なりの視点を持って、それぞれの見方で世の中をみているのですね。小学生の絵に「そう!そう!」と思わずうなずいたり、「そうなんだ」と新しい発見をしたり…。幼いからと侮るべからずです。
展示会で感じたこと
目に映ったことを、心で消化する。そんな時にわき出る怒りや悲しみや優しさは人それぞれだ。子どもたちの絵には、現実としっかり向かい合う大胆な姿勢と、それを受け入れる深い懐を感じる。アイデンティティをしっかり持つ者の強みなのだろうか。人の厚みは年輪とは無関係だとつくずく思う。
展示会で感じたこと
一枚目の作品を拡大すると二枚目になります。縦17×横13の少しずつ違う精密なアリが描かれています。タイトルは「一寸の虫にも五分の魂」。九州朝鮮中高級学校・中級部一年生の作品です。
三枚目のタイトルは「過去からの脱皮」京都朝鮮中高旧学校・高級部一年生の作品です。
展示会で感じたこと
三作品は神戸朝鮮高級学・美術部の生徒によるものです。 一作目のタイトルは「がむしゃら」。人物を赤で描いたのは、力、情熱を表現したかったからだそうです。写真でははっきり見えませんが、指が六本ずつあります。「描いているうちに五本指に違和感を覚えた」そうです。
展示会で感じたこと
素人の写真技術でも面白さが伝わりそうな数点を紹介してきました。
でも会場には、私の写真では伝えられない淡い色や繊細な構図の味わい、ほのかな雰囲気や立体感を表現した作品がいっぱい詰まっていました。
会場に行って、自分のベスト10を選んでみてください。きっと素敵な時間が過ごせると思います。
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「連続レポート・日本の大学生が経験した朝鮮学校」